2025.04.15
コラム「きたくりん」と「ななつぼし」の違いとは?味や食感などを比較して解説
北海道など全国で栽培されているお米にはさまざまな品種があり、品種ごとに美味しい食べ方や食感、味に違いがあります。
お米の栽培農家はこうした違いに着目し「うちではこのお米がおすすめだから、この品種を作る」など、こだわりがあることも少なくありません。
ただ、購入する側であるお客様側からは、よく「品種があり過ぎて違いがよく分からない」といった相談や質問を受けることがあります。
北海道のお米の栽培農家であり、現役のお米屋さんでもある当社が、「きたくりん」と「ななつぼし」の違いを分かりやすくご紹介します。
北海道の代表的なお米の品種である「きたくりん」と「ななつぼし」には主に3つの違いがあります。
1.きたくりんとななつぼしは味に違いがある
きたくりんとななつぼしの1つ目の違いは「味」です。
きたくりんは甘みと香りのバランスが良いお米になっています。
対してななつぼしは、やや淡泊で、さらっとした味わいです。
2.きたくりんとななつぼしは粘り気に違いがある
きたくりんとななつぼしでは、食べたときに粘り気の感じ方に違いがあります。
この粘り気が2つ目の違いです。
きたくりんは柔らかく粘り気の強い品種として知られています。
対してななつぼしは、きたくりんより粘り気がやや控えめで、あっさり、さらりとした食感です。
3.きたくりんとななつぼしはおすすめの食べ方に違いがある
きたくりんとななつぼしでは、おすすめの食べ方にも違いがあります。
品種によるおすすめ料理が3つ目の違いです。
きたくりんに向く料理はおにぎりやお寿司など、和食系の料理です。
お米の甘さや粘り気がしっかり感じられる料理などにも向いています。
お弁当や毎日の食卓などにも向いている品種です。
ななつぼしはやや淡泊でさらりとしていますので、洋食や中華などに向いています。
チャーハンやオムライス、パエリア、ドリアなど、ご家庭で洋食や中華を作るときにおすすめの品種です。
北海道ではこの他に「ゆめぴりか」なども栽培されています。
ななつぼし・きたくりん・ゆめぴりか、それぞれが向く料理をまとめると次のようになります。
お米の品種 | おすすめの食べ方・料理・違い |
ななつぼし |
・淡泊でややさらりとした味わいが特徴 ・洋食や中華におすすめ。和食だとカレーなどと相性が良い
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きたくりん |
・柔らかさや粘り気、甘さ、香りがやや強めなところが特徴 ・和食に向く。ただ他の料理でも美味しいお米なので、やや万能型
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ゆめぴりか | ・甘く、もちもちした食感が特徴
・お米本来の味わいを感じられるシンプルな和食に向く |
北海道のお米であるきたくりんとななつぼしは、それぞれに根強いファンがいます。
どちらも美味しいお米ですが、風味や食感などに違いがあるため、どちらが特におすすめということはありません。
ご自身やご家族で食べてみて好みの方を選んでいただければと思います。
・まずは少量ずつ食べ比べしてみる
・ご自宅のメニューに合わせて選ぶ(例、洋食が多いお宅の場合はななつぼしを選ぶ、など)
などがおすすめの選び方です。
お客様の中には「両方好き!」「違いを楽しみたい」という方もいらっしゃいますので、ローテーションや在庫状況に合わせて両方購入なさる方もいらっしゃいます。
舟山農産は自然豊かな北海道でお米を作り続けています。
ネットショップでの全国発送も承っていますので、お気軽にご利用ください。